すると、【地の底】より、【赤い鬼】が出現する。
 【鬼】を召喚したのだ。
 これについて少し解説しよう。
 【波紋曼荼羅】とは、この場合、【波紋状】に広がりを見せる【鬼曼荼羅(おにまんだら)】の事を指している。
 【鬼曼荼羅】とは【鬼】だけが登場する【曼荼羅】の事で、【日本】で言うところの【両界曼荼羅(りょうかいまんだら)】(【金剛界曼荼羅(こんごうかいまんだら)】と【胎蔵界曼荼羅(たいぞうかいまんだら)】)の【鬼バージョン】と言ったところだろう。
 【中心】に座するのが、【王将鬼(おうしょうき)】と呼ばれる【鬼】の王。
 その廻りにいるのが、【八大王鬼(はちだいおうき)】と呼ばれる最強の【鬼】達であるとされている。
 【王将鬼】を【第一郭(だいいちかく)】とし、
 【八大王鬼】を【第二郭(だいにかく)】とする。
 その廻りにいる【十八鬼武衆(じゅうはちきぶしゅう)】を【第三郭(だいさんかく)】と考える様に中心から外側になるに従って、数が多くなる。
 その数が波紋の様に多くなる事から【波紋曼荼羅】と呼ばれているのだ。
 ちなみに【第七郭(だいななかく)】まで【波紋曼荼羅】は存在する。
 【第四郭(だいよんかく)】が、32体、
 【第五郭(だいごかく)】が46体、
 【第六郭(だいろっかく)】が64体、
 【第七郭(だいななかく)】が100体居るとされている。
 そのため、この【鬼波紋曼荼羅(おにはもんまんだら)】には、
 【第一郭】1体、
 【第二郭】8体、
 【第三郭】18体、
 【第四郭】32体、
 【第五郭】46体、
 【第六郭】64体、
 【第七郭】100体、
 ――の合計、269体の【鬼】が描かれていると言う。
 これが、【憑依】で言うところの(04)龍鬼霊(りゅうきれい)に相当する。
 【龍鬼霊】と言うからには【龍】も存在する。
 そして、【龍】には【龍】の【曼荼羅】が存在すると言うことを付け加えておく。
 【闘月側】・【平田 泰善(ひらた たいぜん)】/【炎刀鬼(えんとうき)】に対するは、【鏡月側】・【長富 裕哉(ながとみ ゆうや)】の【憑依】になる。
 【長富 裕哉】が、
「はぁっっっつ!
 我は【階段曼荼羅(かいだんまんだら)】第五段(だいごだん)氷紋龍(ひょうもんりゅう)なり、
 我は【階段曼荼羅(かいだんまんだら)】第五段(だいごだん)氷紋龍(ひょうもんりゅう)なり、
 我は【階段曼荼羅(かいだんまんだら)】第五段(だいごだん)氷紋龍(ひょうもんりゅう)なり、
 ~……はぁぁぁっっつ!」
 と叫んだ。

続きます。