「何故です?
 負けたら、兄上は【鏡月】に婿入りしなくてはならないのですよ。
 妾は嫌じゃ。
 家族が減るのは嫌じゃ。
 何とかならぬのか?」
「だから、そうならぬ様に、5人の猛者を選んだ。
 後は信じるしかあるまい。
 【千愛】殿もこらえてくれ」
「……わかりました。
 その代わり、必ず勝ってくだされ。
 頼みますぞ」
「あぁ。
 わかった。
 約束しよう」
 と言う話になった。
 こうして、10日後、【闘月 幸士郎】と【鏡月 百合】の【婚礼決戦】が執り行われる事になったのだった。
 双方の代表者は、以下の5名となっている。
 まずは、【闘月】側だ。
 【先鋒】/【平田 泰善(ひらた たいぜん)】、
 【次鋒】/【的場 尚三(まとば しょうぞう)】、
 【中堅】/【山田 丈二(やまだ じょうじ)】、
 【副将】/【木村 直弼(きむら なおすけ)】、
 【大将】/【大道寺 鉄心(だいどうじ てっしん)】、
 となっている。
 いずれも【幸士郎】と縁の深い武人達だ。
 実力的にはまだ上が何名もいるが、やはり、大事な正念場と言うこともあり、【幸士郎】は、この5人を選んだ様だ。
 対して、【鏡月】側だ。
 【先鋒】/【長富 裕哉(ながとみ ゆうや)】、
 【次鋒】/【近田 輝之(ちかだ てるゆき)】、
 【中堅】/【下山 幾多郞(しもやま きたろう)】、
 【副将】/【千田 万次郎(せんだ まんじろう)】、
 【大将】/【辻本 興作(つじもと こうさく)】、
 となっている。
 見るからにただ者ではないと言う雰囲気を纏っている。
 勝負は【先鋒】から【大将】まで1試合ずつ行われる。
 先に三勝した時点で、勝負は決するが、順調にいけば、
 【先鋒戦】/【闘月側】・【平田 泰善(ひらた たいぜん)】VS【鏡月側】・【長富 裕哉(ながとみ ゆうや)】、
 【次鋒戦】/【闘月側】・【的場 尚三(まとば しょうぞう)】VS【鏡月側】・【近田 輝之(ちかだ てるゆき)】、

続きます。