だが、【千愛姫】は【権造】に対して何かをやった。
それがわからないのは、【千愛姫】と一般人の間の【実力差】が余りにもかけ離れていたからだ。
【千愛姫】は、闘いの才能がずば抜けてあった。
それは正に神の領域に達していると言わんばかりの実力だ。
戦国時代の世にあって、その天賦の才は重宝されたが、彼女は【闘月家】の当主の娘である。
お家を守るため、【結婚問題】は重要な事だった。
だが、誰も【千愛姫】を妻に出来る者は居ない。
なぜならば彼女は強かったから。
誰も彼女を倒せなかったのだった。
第一章 戦国の世
戦国時代にある【寺藩具(じぱんぐ)国】――この国は3本島16藩ずつ48の【藩】で成り立っている。
3つの本島はそれぞれ、
【陽本島(ようほんとう)】、
【月本島(つきほんとう)】、
【星本島(ほしほんとう)】、
と呼ばれている。
【陽本島】には、
(01)【真陽藩(しんようはん)】、
(02)【金陽藩(きんようはん)】、
(03)【紫陽藩(しようはん)】、
(04)【多陽藩(たようはん)】、
(05)【冠陽藩(かんようはん)】、
(06)【祈陽藩(きようはん)】、
(07)【治陽藩(ちようはん)】、
(08)【翔陽藩(しょうようはん)】、
(09)【美陽藩(びようはん)】、
(10)【楼陽藩(ろうようはん)】、
(11)【敦陽藩(とんようはん)】、
(12)【極陽藩(きょくようはん)】、
(13)【茶陽藩(さようはん)】、
(14)【譚陽藩(たんようはん)】、
(15)【刻陽藩(こくようはん)】、
(16)【勉陽藩(べんようはん)】、
続きます。