誰もが妻へと願う存在だった。
 今では【権造】の様なごろつきまでが【千愛姫】に挑戦する始末。
 【千愛姫】は誰の挑戦でも受けると言っているので、【千愛姫】さえ認めれば、例えどのような男だろうと【千愛姫】と彼女をめとるための【勝負】をする事が出来ると言うルールになっていた。
 【権造】は、
「でへへへ。
 んじゃまぁ、行くで。
 おでの【暴虐拳】はなぁ。
 おでの【気】の特徴を活かした拳なんだぁ~。
 身体の回りに纏った【気】が相手の身体を絡め取り、打ち倒すんだぁ~」
 と言った。 
 どうやら【暴虐拳】とやらの説明の様だ。
 【千愛姫】は、
「ご託は良い。
 とっととかかってこんか、ウスノロ」
 と言った。
 【権造】は、
「あぁん?
 痛くても知らねぇぞぉ~
 ぶひゃひゃひゃひゃ……」
 と言って突っ込んできた。
 だが、【千愛姫】は、フッと消えた。
 【権造】は、
「あ、あで……
 ど、どこ行った?」
 と言った。
 すると【権造】の頭上から、
「ここじゃたわけ」
 と言った。
 【権造】の頭の上に【千愛姫】は立っていた。
 【権造】は、
「あ……
 そこにいだ……」
 と言ってそのまま昏倒した。
 何をやったかわからない。
 全く見えなかった。

続きます。