【書の化身】達は、味方が少なくなるほど、残されたメンバーの【力】が増すのだ。
 つまり、
 【聖書の書の化身】、
 【図鑑の書の化身】、
 【クイズの書の化身】、
 ――は、選ばれた【3冊】では無く、【残った3冊】と言うことになる。
 敗れていった【書の化身】の【力】を吸収し、より強大な力を持っていると言うことになるのだ。
 倒せば倒すほど、残された配下の【書の化身】が強くなる。
 それが、【書の魔王軍】だった。
 リーダーである【ハンナ】が、
「残ったのは三幹部のみよ。
 幹部達は、今までよりも強くなっているはず。
 みんな。
 覚悟は良い?」
 と聞く。
 【ヨハン】は、
「今更何を言っているんだい?
 後は、三幹部と【書の魔王】のみ。
 色々あったけど、楽しかった。
 最後に余計なのは入ってきたけどね……」
 と言った。
 【春日井氏】にはチクチク痛い言葉だった。
 彼の言う【余計なの】は【春日井氏】の事だからだ。
 【アリア】は、
「あらっ。
 【余計】じゃないわ。
 必要な人材だわ。
 【清俊】さん。
 【魔王】を倒したあかつきには……
 一緒になってくださるのよね?」
 と言った。
 【春日井氏】は、
「え?
 あの……
 どういう……?」
 と言った。
 前の晩に寝込みを【アリア】に襲われたのだ。
 【アリア】は、
「【清俊】さん。
 【清俊】さぁぁんっ。
 私を好きにして。
 好きにしてぇ~」
 と言って迫ってきた。
 【春日井氏】は、
「【アリア】さん。
 落ち着いてください。
 ちょっと、待って……
 とにかく落ち着いて。
 ね。
 落ち着いて……」
 と言った。
 その後、他のメンバーも入ってきたので、その時は何とかうやむやに出来たのだが、【春日井氏】は一刻も早くパーティーを抜けたかった。
 【春日井氏】は、
「は……ははっ……
 はぁ……」
 笑いかけてため息をついた。
 【アリア】だけじゃない。
 【クレア】も、
 【ユリア】も、
 【エレナ】も、
 【ハンナ】も、
 他の女性メンバーを出し抜いて、【春日井氏】と2人っきりになって既成事実を作って、無理矢理恋仲になろうと狙っている。

続きます。