【春日井氏】は、
「またですかぁ……
じゃあ、もう1回だけですよ……」
と言ってやり直しを認める。
こうして行く内に、【白樺教授】の【コマ/兵】は疲弊し、このゲームが終わっている頃には、【兵】達は使い物にならなくなっている。
気付いた時には、黙って見学していた他のメンバーによって【夢魔軍団】は全滅させられていた。
【白樺教授】は、
「い、いつの間に……
貴様らぁ。
汚いぞ」
と言うが、【ハンナ】は、
「何言ってんのよ。
私達はそんな勝負は関係ないわ。
隙だらけだったから、始末させてもらったわ。
正直、【夢】に入ってこられたら対処をどうしようかと思っていたのよね。
あんたは余計な事をしたのよ。
ゲームなんかにかまけてないでまともに来てたらもっと苦戦してた。
バカな奴ね、あんた……」
と言った。
【白樺教授】は、
「ぬぬくくく……
貴様らぁ~……
【春日井 清俊(かすがい きよとし)】。
これで勝ったと思うなよ。
では、さらばじゃっ。
グッドラック」
と言ってぐいっと【飲料水】を飲む。
その【飲料水】は実は【春日井氏】の発明で、【パラドクスエスケープドリンク】と言う。
追い詰められた場合、それを飲む事で別の場所に【逃げる】事が出来るというアイテムだ。
ただし、【便利アイテム】という訳ではなく、失敗作となっている。
なぜなら、その【ドリンク】を飲むことで、細胞は分解され、別の場所で再構築されるのだが、移動の際、何らかの【バグ】を取り込み、【別の場所】で再構築される時は全く別の【生命体】に再構築されてしまうからである。
【白樺教授】は、1度目の時に【ネズミ】に再構築されてしまい、
2度目の時は【食用の豚】、
3度目の時は【女性】、
――だったのだが、果たして、4度目は何になってしまうのやら……
とにかく、これで【白樺教授】も退けた。
これで【魔王】に集中出来る。
【魔王軍】の方はどうなっているのか?
それは、最高幹部の【三大書(さんだいしょ)】が残っている状態となっている。
この【ハンナ】のパーティーは【書の化身】達との戦闘の冒険だった。
様々な【書の化身達】が彼女達のパーティーを襲ってきた。
【絵本の書の化身】、
【童話の書の化身】、
【漫画の書の化身】、
【小説の書の化身】、
続きます。