「嘘言わないで。
 ただの旅行者が、あの女の事を知っている訳がないわ」
「いえ、あのおじいさんは【魔王神官】ってやつじゃなくて、ただの迷惑おじいさんって言うか……」
「おじいさん?
 あの女は【男】だったの?」
「はぁ、まぁ……
 若い身体を手に入れようと思っているおじいさんです。
 悪巧みは良くするんですが、どこか抜けていて。
 ちょっと【一本】線が抜けちゃったおじいちゃんなんです。
 【魔王】と良く手を組むんですが、自分を高く見せる癖があって、ハッタリで、【魔王軍】に参加するんですが、すぐにボロが出て、【魔王】に見捨てられちゃうんです。
 それで、追い詰められて逃げて行くという人ですかね?」
「何それ?
 意味がわからないわ。
 まぁ、良いわ。
 あなた、何かあるでしょ?
 私達のパーティーに加わりなさい。
 これも何かの縁だわ」
「え……
 やっぱし……
 参加しないと駄目ですか?」
「逃げちゃだめ。
 これは運命なのよ。
 ディスティニーなの。
 わかる?」
「腐れ縁というやつですかね?」
「腐れ縁じゃないわ。
 宿命なの。
 因果律で決められた事なの。
 わかる?」
「わかると言うか、
 わかりたくないと言いますか……」
「駄目よ。
 あなたがきらめく事が出来るかどうかは、今、あなたが行動するか否かにかかっているの。
 私を信じなさい。
 私の星読みで、あなたは私達と運命の紅い糸で結ばれる運命にあると出ているわ。
 うん。
 間違いないわ。
 これは運命よ。
 ディスティニーだわ~」
 と言う話になった。

続きます。