「あの……」
と声をかけてきた【女性】が。
【春日井氏】が、
「え?
僕に何か?」
と聞くと、【女性】は、
「今、あなたが話して居た女。
【魔王神官】じゃないですか?」
と言った。
【春日井氏】が、
「【魔王神官】?」
と聞くと、【女性】は、
「えぇ。
【魔王】を復活させて回っている【神官】です。
あの怪しい化粧。
間違いないかも知れない」
と言った。
「あぁ、あれは違うと思いますよ。
ただ、単に化粧に慣れてないっていうか……」
「化粧に慣れてない?
あれは女よね?」
「女性って言うか、
女性になったと言うか……
あ、でも【野望】に失敗したら、また、別の姿になって逃げると思うので、気にしないでください」
「どういう事?
あなた、あれの事に詳しそうね。
ちょっと付き合って貰えない?」
「付き合ってってどういう事ですか?」
「私達……実は冒険者なの。
いままで、【魔王神官】の野望を食い止めるために冒険して来たのよ」
「………という事はまた、【魔王討伐】ですか?」
「【また】って何?
どういう事?」
「あ……いえ……
その……何でもないです」
「何でもないって事ないでしょ。
【また】って事は前にも1回あるんでしょ?」
「い、1回って言うか……
何と申しますか……」
「1回じゃないって言うの?
何?
2回なの?」
「え、えぇっと……
5回……です」
「5回も?
あなた何者?」
「何者って言うか……
ただの旅行者です。
はい……」
続きます。