第八章 ライバル?登場


 【春日井氏】と【チェルシー】は、【飛行艇】に乗るために、【ステイシティー】に向かった。
 だが、【ステイシティー】で、【飛空庭園(ひくうていえん)】と言う物があると聞き、そっちにしようと言うことになった。
 【飛空庭園】とは、簡単に言えば【飛行】する【庭園】の事で、【庭園】を見ながら【飛行】の旅を楽しめると言うものだ。
 【飛空庭園】には物を浮かせる力を持つ【浮遊石(ふゆうせき)】と言う物で土台がつくられており、それに【エンジン】を付ける事で、【庭園】の状態で空中を動くのだ。
 【飛行艇】と比べてもこちらの方が優雅な感じがするので、ものは試しに行ってみようと言うことになったのだ。
 【チェルシー】は、
「ご主人様。
 楽しみですにゃんね~」
 と言った。
 【春日井氏】は、
「そうだねぇ。
 楽しみだねぇ。
 どんな感じなんだろうねぇ。
 空飛ぶ庭園かぁ。
 ロマンだよね」
 などと話していた。
 【飛空庭園】は全長1.5キロ四方の面積だ。
 【散策乗客(さんさくじょうきゃく/【飛空庭園】の乗客をそう呼ぶ)】は1500人が定員となっている。
 あんまりごった返すと【庭園】の景観としてふさわしくないとの配慮である。
 人気があり、予約がいっぱいで、半年先まで乗れないと言うのがよくあることだが、今はシーズンオフと言うこともあり、少し定員までに余裕があり、【春日井氏】と【チェルシー】は【乗園(じょうえん)】出来たのであった。
 それからは、ゆっくりと【庭園】を散策しながら、ゆったりとした旅が。
 ――と思っていたら、【春日井氏】はとある女性(?)が目にとまった。
 その女性は一目で見ても異様だった。
 普通の女性の様にも見えるのだが、メイクが異様だったのだ。
 まるで、子供が大人の女性の真似をして化粧をしたような【変な化粧】だった。
 笑わせようと思ってやっているのか?と思えるほど、【化粧】が下手だった。
 気にはなったのだが、ジロジロ見ては失礼に当たるとして、目をそらしていると、その【女性?】はこっちの方に近づいて来た。
 その【女性?】は、
「あらん。
 いい男じゃなあい。
 わたしとつきあわない?
 良い思いをさせてあげるわよ」
 と言った。

続きます。