呪いの言葉だ。
 どうやら、【黒の魔王】の中では自分が被害者だと言うことになっている様だ。
 真実はどっちなのかはわからないが、長い時間で、ねじ曲がってしまった心は【魔】と化している様だ。
 早く浄化して上げなくてはと思い、【春日井氏】は、
「成仏してください。
 あなたと恋人さんが来世で仲良く出来ますように」
 と言って【混合液】のシャワーをかけた。
 だが、【黒の魔王】は【黒の波動】と言う衝撃波を発生させて、シャワーを防いでみせた。
 さすがはラスボスと言ったところか?
 簡単にシャワーをかけて、はい、終わりと言うことにはならないらしい。
 【紅礼緒】は、
「ちょっと、聞いてないよぉ。
 そんな方法で防げるなんて……」
 と文句を言った。 
 【春日井氏】は、
(少しは努力して欲しいな……)
 と思った。
 彼が仲間に加わってから【彫刻画女傑】達は全く活躍していない。
 いつもそうだ。
 冒険者達に【春日井氏】が加わると、みんな彼におんぶにだっこ状態になり、積極的に【勇者】としての仕事を放棄しがちになる。
 なんでだと彼は思うがそれは彼が【有能】過ぎるからである。
 彼の活躍が他の【勇者】達の出番を奪ってしまうのである。
 それで、女性メンバーは彼に対して好意を持ち、
 男性メンバーは嫉妬の目を向けることになるのだ。
 つまり、彼にも悪いところがあるのだ。
 その事には全く気付いていない【春日井氏】は、
「では、方法を変えます。
 【混合液】が有効なのはわかったので、これを【圧縮銃(あっしゅくじゅう)】に込めてっと……」
 と言って鞄から【圧縮銃】を取り出して【混合液】を入れて発射した。
 ちなみにこの銃は【水鉄砲】の強化版だった。

続きます。