【彫刻画女傑】達も【白の彫刻画】と言う物を作り、それで【黒の彫刻画】に対抗していたのだ。
 【白】と【黒】。
 反対色。
 何色にもそまっていないのが【白】。
 塗りつぶされてそれ以上塗れなくなったのが【黒】だ。
 【白】対【黒】。
 【彫刻画】同士の闘いは数百年にわたって続けられていた。
 それももう、僅か。
 近いうちに決着がつくのではと言われて、早、数十年。
 3代前の【彫刻画女傑】達から決着が間近だと言われていて中々決着がつかなかった。
 それだけ、一桁代の【黒の彫刻画】が強敵だと言うことなのだ。
 それを証明するかの様に、【彫刻画女傑】達が作った【白の彫刻画】では一桁代の【黒の彫刻画】に苦戦していた。
 【春日井氏】は、
(う~ん……。
 このままではいつになったら終わるのかわからないなぁ……)
 と思って、
「助太刀します」
 と言って、いつもの様に鞄から、アイテムを取り出す。
 今回取り出したのは、【万能分解液(ばんのうぶんかいえき)】と言うアイテムだ。
 これは、混ざって取れないものを【分解】してくれる便利な【液体】で濃度に寄って分解出来る度合いが変わる。
 普通は何百倍にも薄めて、使用するのだが、ここはあえて、【原液】のまま、それを【増殖液(ぞうしょくえき)】と言う【物を増やす】液体と混ぜて、それを、【黒の彫刻画】にぶっかけた。
 すると、
 シュワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ……
 と言う音を立てて、(01)8番の【泉に浮かぶ女騎士の肖像彫刻画】は溶けて行った。
 【春日井氏】は、
「あぁ……
 使えるなぁ、これ……」
 と言った。
 【白の彫刻画】も一緒に溶けてしまったが、【黒の彫刻画】に対して有効だと言うことが証明されたのだった。
 【紅礼緒】は、
「やったぁ~。
 何それ?
 何それ?
 何それぇ~?
 凄い。
 凄すぎる。
 何なのそれぇ?
 何なんですかぁ?」
 と言って興奮した。

続きます。