【彫刻画師】の試験は、【作品】を作って提出するので、【影武者】がやってもわからなければそれが通るらしく、現在の【彫刻画師】の何割かはそう言う権力者が【影武者】を雇い入れてやっている場合も多いらしい。
 そう言った理由で【鈴羅】も技術を【古都】に習得させていて、試験を突破して行ったと言う。
 気付いてみれば、【鈴羅】の段位は【3段】。
 初段である父、【一徹】の段位を超えてしまった。
 その事が原因で、【一徹】と【鈴羅】の関係は悪化し、家に居ても口を利かない事の方が多くなって行ったと言う。
 そして、その関係が決定的になったのは、【鈴羅】――正確には【古都】自身が【彫刻画女傑(ちょうこくがじょけつ)】の1人に選ばれてしまったと言う事だった。
 【彫刻画女傑】とは【彫刻画】の【魔王】討伐を果たすと伝えられている伝説の7人と言うことになっているらしい。
(彫刻画の魔王???)
 と【春日井氏】は一瞬思ったのだが、話は続く。
 【彫刻画女傑】は、
 【赤】、
 【青】、
 【黄】、
 【緑】、
 【紫】、
 【橙】、
 【白】、
 の7色の与えられた色があり、【古都】は【青】が割り当てられたらしい。
 芸術の世界において【青】は優れた色とされおり、様々な芸術家が新しい【青】を作りだそうとして躍起になっている憧れの【色】だと言う。
 そんな憧れの【青の彫刻画女傑】に選ばれたのが嬉しくなり、厳格だった父に【鈴羅】が反発。
 勘当されてしまったのだと言う。
 一緒に、【古都】も家を追い出される事になり、路頭に迷う事になった。
 生活費を稼ぎだそうと【古都】は持ち出した画材を使って【彫刻画】を創作して売った。
 それで何とか生活には困らないだけの資金を得る事は出来た。
 だが、問題はそんな事よりも、【青の彫刻画女傑】として、他の6名の【彫刻画女傑】と力を合わせて、【黒の彫刻画師】と呼ばれる【彫刻画の魔王】を倒さなくてはならないと言うことだ。

続きます。