【春日井氏】は、
「す、済みません。
 存じません。
 べ、勉強不足でした。
 あの……
 この子に【彫刻画師】とはどのような者かを説明したいので、良かったら、【彫刻画師免許(ちょうこくがしめんきょ)】を見せていただけませんか?
 あ、【段位証(だんいしょう)】でもかまいません。
 是非っ」
 と言った。
 【アードルフ】は、
「ちっ……
 事情通か……
 邪魔したな……」
 と言って立ち去っていった。
 どうやら、偽物の【彫刻画】を売っていた詐欺師だった様だ。
 本物ならば、【国】から【創作許可】の【証】である【彫刻画師免許証(ちょうこくがしめんきょしょう)】か、【彫刻画師】のランクを証明する【段位証(だんいしょう)】を持っているのである。
 【段位証】は【段持ち】でないと、持てないが、【国】から正式に【販売許可】をもらった正規の【彫刻画師】ならば、最低でも【彫刻画師免許証】は持っているはずである。
 つまり、【彫刻画師免許証】も見せられない【アードルフ】はモグリの【彫刻画師】であると言えるのだ。
 【芸術作品】としては程度の低い、【粗悪品】を売りつける【詐欺師】と言った所だろうか。
 一般人の素人は【芸術作品】だと言われたらコロッと騙される事が多く、そう言う【詐欺師】が多いとも聞く。
 逆に言えば、それだけ、【彫刻画】と言うのは高値で売買されるものなのだ。
 ちなみに、何故、【春日井氏】が【彫刻画師】について詳しかったかと言うと、彼もまた、一度は【彫刻画師】を目指した経験があるからだった。
 【彫刻画師】のランクは上から、
 (01)【永世名人】、
 (02)【会友】、
 (03)【十段】、
 (04)【九段】、
 (05)【八段】、
 (06)【七段】、
 (07)【六段】、
 (08)【五段】、
 (09)【四段】、
 (10)【三段】、
 (11)【二段】、
 (12)【初段】、
 と言う12段の段位と、
 (13)【1級】、
 (14)【2級】、
 (15)【3級】、
 (16)【4級】、
 (17)【5級】、
 (18)【6級】、
 (19)【7級】、
 (20)【8級】、
 (21)【9級】、
 (22)【10級】、
 (23)【級外】、
 (24)【ランク無し】、
 の12段の段位外が存在する。

続きます。