【春日井氏】は、
「ごめんね、【チェルシー】君。
 もうちょっとの辛抱だよ。
 今、宿屋を探すから」
 と言った。
 丁度、ここら辺には【宿屋】がいくつか見られる。
 その中から泊まれる所を探すのだ。
 どこでも良い。
 ――という訳には行かない。
 泊まる【宿屋】には条件がある。
 それは、【春日井氏】に【色目】を使わない事。
 女性の受付だった場合、彼に【色目】を使う可能性があるのだ。
 そうなったらまた、面倒な事になるので、出来れば男性の受付か、女性でも年老いた【老女】がやっている様な【宿屋】を探す事にしている。
 【春日井氏】は静かな生活を望んでいる。
 なので、【派手な女性】に言い寄られるのはありがた迷惑なのだ。
 【春日井氏】は探す。
 泊まれる場所を。
 1軒目。
 駄目だ。
 受付は若い女性だ。
 彼を確認した途端に、
「お客さん、
 お客さん。
 内に泊まりなよ。
 たっぷりサービスするからさ。
 あたしが相手をし・て・あ・げ・るぅ」
 と言ってきた。
 このまま泊まったら何をされるかわかったものではない。
 だから却下だった。
 2軒目。
 これも駄目だ。
 受付はやっぱり若い女性だ。
 彼を確認した途端に、
「あらっ。
 いい男。
 寄ってかない?
 私の相手になってよ。
 もちろん、ただでしてあげるからぁ~」
 と言ってきた。
 何をされるのやら……
 これも却下だ。
 3軒目。
 これもやはり駄目だった。
 受付がまたまた若い女性だ。
 彼を確認した途端に、
「ただで良いです。
 内に泊まってください。
 夜のサービスもします。
 今夜空いてます。
 だから、泊まってください。
 泊まったら、うちが支払います」
 と言っていた。
 下手に泊まったら彼の純潔は奪われるだろう。
 そんな雰囲気だった。
 これもやっぱり却下だ。
 4軒目。
 これは良いか?――と思ったが、これも駄目だ。
 これも女性が受け付けで、どうやらツンデレさんの様だった。

続きます。