「それが良いにゃん」
「そうだね。
 まぁ、考えておくよ」
 という話になった。
 こうして、【春日井氏】と【チェルシー】は難を逃れたのだった。
 【難】とは【魔王】の事ではない。
 【春日井氏】に【色目】を使う【派手な女性】の魔の手からだ。


第四章 泊まるだけでも一苦労


 【春日井氏】と【チェルシー】は旅を再開した。
 まずは人里近くに行かなくてはならない。
 【リサ】のパーティーとは別れたが、別れた場所は【魔王】の居城があった場所だ。
 そこは人里からは離れすぎている。
 旅を続けるためには交通機関を利用したい所だが、【魔王】の城からは交通機関が通っていない。
 そこで、【春日井氏】は鞄から新たなアイテムを取り出した。
 今回のアイテムは、【魔法の座布団】だ。
 【魔法の絨毯】の様に自由に【空】を飛べるアイテムだ。
 ただ、【座布団】なので1人用であるのと、スピードが出ないのが難点だったため、【リサ】のパーティーでは使用していない。
 今回は【チェルシー】と2人だけなので、彼女は【春日井氏】の肩に乗ってもらえば、【魔法の座布団】は使えるのだ。
 ふわっふわっふわっふわっふわっ……
 そんな感じで進んでいく。
 【春日井氏】はあぐらをかき、鞄を抱えている。
 肩には【チェルシー】。
 なので、ちょっと無理な体勢だった。
 【春日井氏】にとっては、楽な姿勢ではない。
 早く、汽車かなんかの通っている場所について、一休みしたいと言ったところだった。
 約、18時間をかけてようやく、人里にたどり着いた。
 【春日井氏】は、
「ふぅ。
 ようやく落ち着けるよ。
 まずは、宿屋探しだね。
 丸一日以上寝てないから眠くてたまらないよ」
 と言った。
 【チェルシー】も、
「私もですにゃん。
 早く眠りたいにゃん」
 と言って大あくびをした。

続きます。