仕方なく、
「じゃ、じゃあ、あの人を倒せば良いんですね?」
と言った。
「はぁ……」
と言うため息は一旦、押し殺した。
こうして、【ブライアン】と【春日井氏】の一騎打ちが始まった。
【リサ】達は見学だ。
手を出さないと言うことになっているらしい。
【春日井氏】にとってみれば、色恋沙汰は余所でやって欲しいと思うのだが、【ブライアン】も【リサ】も彼を当事者だと決めつけている。
彼は巻き込まれただけの平和主義者なのだが、誰もそれをわかってくれない。
わかってくれるのは【チェルシー】だけだった。
【春日井氏】は、
「はぁ……」
とため息をついた。
巻き込まれた事を考えると我慢出来なかった。
【ブライアン】は、
「行くぞ、間男。
人の恋路を邪魔する者には死を」
と言った。
【春日井氏】は、
(知りませんよ。
そんな事……)
と思いつつ、鞄から、【わら人形】の様なものを取り出した。
そして、
「じゃあ、【魔王】って事で」
と言った。
すると【わら人形】は、この居城の【障気(しょうき)】を吸って大きくなり、【ブライアン】の上司、【魔王】の姿を形作る。
そして、ズガンっと一撃を食らわせる。
【ブライアン】はつぶれたカエルの様になって倒された。
その光景を見た【リサ】達は口をあんぐりとさせる。
【チェスター】は、
「な、
ななな、
何しやがった、お前ぇ?」
と言った。
【春日井氏】は、
「何って……
倒せと言われたのでそうしただけですが?」
と答えた。
続きます。