【春日井氏】に取っては全く意味不明だった。
 何かがあったのだろうが、【春日井氏】には伝わらなかった。
 【チェスター】が、
「新入り。
 知らないだろうから教えてやるぜ。
 あいつはなぁ。
 【リサ】の元彼だ。
 恋仲だったのさ。
 そして、奴は最低のクソ野郎さ。
 残念だったな。
 【リサ】は今でもあいつのことを思っているんだ」
 と言った。
 【春日井氏】は、
「はぁ……
 そうなんですか?」
 と答えた。
 はっきり言ってどうでも良かった。
 【リサ】は、
「違うわ。
 その男のことは忘れたわ。
 私には心に決めた人が居る」
 と言った。
 何故か、【春日井氏】の方を見て熱い視線を送っている。
 【春日井氏】は、
(うわぁ……
 なんかやだなぁ……)
 と思った。
 また知らない内に【修羅場】に巻き込まれそうな気がしたのだ。
 【ブライアン】は、
「【リサ】っ!
 そんな男が良いと言うのか?
 見下げ果てたぞ」
 と言った。
 【リサ】は、
「あなたに言われたくないわ。
 私達を裏切って【魔王】なんかの配下になって」
 と答えた。
 【ブライアン】は、
「許せん。
 許せんぞぉ、そこの男。
 貴様に決闘を申しつける」
 と言った。
 【リサ】は、
「【清俊】さん。
 闘って。
 ――私のために勝って」
 と言った。
 【春日井氏】は、
(な、なぜ、君のために?)
 と思ったが、そう言う雰囲気では無かった。

続きます。