「僕の事をイメージしてどうするんですか?
 僕の事をイメージしたら、この場から動きません。
 僕はここに居ますからね。
 そうじゃなくて、お捜しの【魔王幹部】をイメージしてください」
「う、うん。
 じゃあ……」
 と言って【魔王幹部】をイメージした。
 すると【ゴム風船】の様なものが、ギュルギュルギュルと音を立て、高速回転を始めた。
 と同時にものすごいスピードで、走り出す。
 【春日井氏】達は【ゴム風船】の様なものの中央に浮いた状態となっている。
 【チェスター】は、
「うわっ……
 なんだこれ?
 気持ち悪りぃ」
 と言った。
 【春日井氏】は、
「落ち着いてください。
 これは、【移動風船】と言って、僕が引っ越し用に考えたものです」
 と答えた。
 【リサ】は、
「凄い、
 凄い、
 凄いぃ~……
 あっという間だわ」
 と言った。
 彼女の言うとおり、直線距離にして、数十キロはあった【魔王幹部】の居城までものの10秒でたどり着いたのだ。
 ぱぁんという音がして、【移動風船】は割れた。
 そして、パーティーメンバーは最後の【魔王幹部】の居城にたどり着いたのだった。
 【最後の幹部】の名前は、【ブライアン・マスグレイヴ】。
 【リサ】達の裏切り者だった。
 へ?
 【裏切り者?】……
 【リサ】の話にそんなのありましたか?
 と思うのも当然だろう。
 【ブライアン】の裏切りは【リサ】達の汚点。
 だから、語らなかったのだ。
 【ブライアン】は、
「良く来たな。
 今からでも遅くはない。
 【リサ】、こっちの世界に来い」
 と言った。
 意味がわからない。

続きます。