それは【春日井氏】に少しでも気に入られようとしているのだろうが、はっきり言って【春日井氏】の好みでは無かった。
 まだ、出会ったばかりの方がいくらか見えた。
 こんな所に居ては幸せはつかめないと思った【春日井氏】は、
「なら、こんなのがありますよ」
 と言って、鞄の中から、1つの【ゴム風船】の様なものを取り出した。
 それを、ぷくぅ~っと膨らませると、直径10メートルくらいの巨大な玉になった。
 そして、
「ささっ――
 それでは皆さん、お入りください」
 と言って、【春日井氏】は、先にその膨らんだ【ゴム風船】の中に入って見せた。
 【リサ】は、
「え?
 何々?
 なんなの?」
 と言って興味津々だ。
 【春日井氏】は、
「すみません。
 早くお入りください。
 固まってしまいますので」
 と言った。
 【ブルーノ】は、
「なんか怪しいな。
 何しやがった新入り?」
 と言った。
 【春日井氏】は、
「百聞は一見にしかずと申します。
 まずはお入りください」
 と伝えた。
 女性メンバーはわくわくと、
 男性メンバーは仕方なく、その【ゴム風船】の様なものに入った。
 もちろん、【チェルシー】も一緒だ。
 【春日井氏】は、
「全員、入りましたね。
 じゃあ、僕はイメージありませんので、誰か【魔王幹部】のイメージのある方いらっしゃいませんか?」
 と言った。
 【リサ】が、
「あ、じゃあ、私がやります」
 と言った。
「そうですか?
 じゃあ、【魔王幹部】をイメージしてください。
 あなたに操作権を譲渡いたしますので」
「え?
 イメージ?
 あなたの事じゃなくて」

続きます。