ご忠告ごもっとも。
 だが、それが言えないのが【春日井氏】だった。
 女性メンバーの猛プッシュで【春日井氏】も新たな【魔王討伐】のメンバーに無理矢理入れられてしまったのだった。


第二章 聞きたくないんですが、聞かなきゃ駄目ですか?


 ひょんな事から、【春日井氏】と【チェルシー】は【リサ・エイマーズ】のパーティーに加わることになった。
 半ば強引に。
 なんの脈絡もなく、突然にだ。
 そもそも、お互いのプロフィールなんか全くわからない。
 【春日井氏】からは妙なフェロモンでも出ているのか、【勇者】一行の女性メンバーに無茶苦茶モテるのだ。
 だから、今回も強引に誘われ、断れずに、なし崩し的にメンバーに引き入れられた。
 そこで、お互いの事を全く知らないので、【春日井氏】サイドと【リサ】サイドで、これまでの経歴を話す事になった。
 【春日井氏】にとっては、
(聞きたくないんですが、聞かなきゃ駄目ですか?)
 と言う状態なのだが、【リサ】パーティーの女性メンバー達は自分たちのこれまでの実績を自慢したいのか、話し出した。
 まずは、この世界の【魔王】と呼ばれる存在についてだ。
 この世界は無数の【泡】で出来ていると言う。
 その【泡】の【あぶく】が破裂すると【魔王】が誕生すると言われている。
 そのため、【勇者】達が倒しても倒しても新たな【魔王】が誕生し、この世に恐怖をばらまくのだ。
 【魔王】よりもその【あぶく】を何とかしないと行けないとは思うのだが、現実問題として、それは不可能に近かった。
 【勇者】達はその都度現れた【魔王】を倒すので精一杯。
 それが現状だった。
 次に、【リサ・エイマーズ】の略歴の話に移行する。
 【リサ・エイマーズ】は神託を得たと言う。
 【神】に選ばれし伝説の【勇者】一行と共に、【魔王】を倒すと言う【神託】だ。
 【リサ】以外の伝説の【勇者】一行は【5人】なのだが、彼女は内容を少し着色し、【6人】と言い換えていて、男性メンバーの【チェスター】に、
「おい。
 【5人】って言ってたじゃねぇか」
 と突っ込まれた。

続きます。