それからまた汽車に乗車する【春日井氏】達。
 乗車してからまもなく、汽車がまた発車する。
ガタタンゴトトンガタタンゴトトン……
 走り出してまもなく、【春日井氏】は、
「オマケしてもらって得したね。
 じゃあ、まだ温かい内に食べようか」
 と言った。
 【チェルシー】は、
「はいですにゃん」
 と答えた。
 【チェルシー】は猫の姿なので、【弁当】を開けられない。
 なので、【春日井氏】が自分の物と【チェルシー】の物、両方の包み紙を開封した。
 【弁当】を食べる準備が出来た所で、
「それでは……
 いただきます」
「いただきますにゃん」
 と挨拶して、食事を開始する。
 お茶の準備もバッチリだ。
 窓から見える景色が旅行気分を盛り立てる。
 【春日井氏】は、
「はぁ……
 幸せだなぁ……」
 とつぶやいた。
 彼はこういう何気ない幸福感が大好きだった。
 派手じゃなくて良い。
 普通の人生を楽しむ行為が好きだった。
 だが、彼は【巻き込まれ体質】である。
 黙っていても【トラブル】や【イベント】は向こうからやって来るのである。
 【鮭弁当】を食べていると、
 ――ガラッ
 と【春日井氏】が乗っている6号車のドアを開ける音がした。
 そして、1人の少女が、入ってきた。
 何だか慌てている様子だ。
 少女は、
「はぁはぁ……
 ど、どうしよう。
 追っ手がここまで……」
 とつぶやいた。
 【春日井氏】は、
「え……
 【追っ手】……?」
 とつぶやき返す。
 何だか【嫌な予感】がする。
 何かの【フラグ】が立った様な気がした。

続きます。