「ぼ、僕はただ……
 創作アートを作ろうと思っているだけで……」
「ご主人様は、【発明技能家(はつめいぎのうか)】と呼ばれているにゃん。
 新しい【力】や【装備】、【機械】を考えるのが天才的に上手いにゃん」
「それはたまたまだよ。 
 だいたい、僕はそんなもの作ろうと思っている訳じゃなくて、たまたまできちゃうんだよ。
 僕は普通に【創作物】を作って静かに暮らしたいだけなんだよ」
「へー。
 あんた天才さんなんだ。
 凄いねぇ。
 サインもらっとこうかな?
 ねぇ、ここんとこに描いとくれよ」
「ご主人様は芸能人じゃないにゃん。
 サインなんかもってないにゃん」
「そうなのかい?
 まぁ、良いや。
 あんたの名前で良いから書いておくれよぉ」
「は、はぁ……
 で、では……」
「よく見るとあんた美形だねぇ。
 なんかぼっさぼさの頭しているから最初気付かなかったけど、よく見りゃ、顔が整っているじゃないか。
 あたしも20年若けりゃあんたにアタックしたんだけどねぇ。
 どうだい?
 うちの娘の婿にならないかい?」
「い、いえ……
 結婚は考えてないので……」
「そうかい?
 そりゃあ残念だ。
 あ、弁当だったね。
 はいよ。
 あんたの旅に幸あらんことを」
「あ、ありがとうございます。
 では失礼します」
「おばちゃん、
 ありがとにゃん」
「あいよ。
 こいつはオマケだ。
 大盛りにしといたからね。
 また、寄っとくれ」
 という会話になった。

続きます。