だが、彼にしてみれば、寝耳に水の話である。
どちらの女性に対してもそんな話聞いたこともない。
勝手に女性達で盛り上がっていただけなのだ。
もちろん、この2人の女性達だけではない。
別の女性と更に別の女性、
また更に別の女性とまたまた更に別の女性とまたまたまた更に別の女性、
~……などの様に彼の知らない所で、美貌に自信のある女性達が彼を取り合って女の闘いを繰り広げ、修羅場に巻き込まれると言った事はざらだった。
なので、彼は派手な印象のある女性が苦手だった。
どちらかと言えば、地味。
おとなしい感じの女性の方が好みだった。
彼の夢は、おしとやかな女性と慎ましく、静かに余生を過ごすという事だった。
だが、彼はその後も巻き込まれる事になる。
【女性関連】も然り、
【魔王討伐関連】も然りである。
彼が98歳で寿命を迎えるその時まで、数百名の女性が彼を取り合い数十件の【魔王討伐】に誘われる事になる。
これはそんな彼の人生の一部を切り取った物語である。
第一章 物語はまたしても動き出す
ガタタンゴトトンガタタンゴトトン……
汽車は走る。
【春日井氏】と【チェルシー】を乗せた汽車は次の停車駅に着いた。
そこで、駅に一旦、降りて、駅弁を買うことにした。
【春日井氏】は、
「うーん……
どれにしよう。
どれも美味しそうだなぁ……
迷うなぁ。
【チェルシー】君。
君は何が良いかい?」
と聞いた。
【チェルシー】は、
「そうですにゃ……
私は【鮭弁当】をお願いしますにゃん」
と言った。
【春日井氏】は、
「そうかい?
じゃあ、僕も【鮭弁当】にしようかな?
あ……
すみません。
【鮭弁当】2つください。
それと、お茶も2つください」
と言って売店の定員に注文した。
続きます。