例え、悪評でも、自分という存在を世間に認めさせたい。
 その気持ちが強いのだが、【ヒーロー】としてこの選択は正しいのかどうか今でも疑問なのだ。
 つい、【桃芽】の口車に乗って、悪の道に走ったが、踏みとどめられるのはここまでが限界となっている。
 実際に悪事に手を貸した【ヒーロー】は【ヒーロー】では無くなる。
 だから、この決断は重かった。
 それを感じ取っているかの様に【桃芽】は、
「なぁに?
 怖じ気づいたの?」
 と挑発する言葉を放つ。