もちろん、今回もX県Y市――の廃病院の霊安室だ。
 彼等は最後の1人になるまで、これを繰り返す。
 不足した台詞は不足した人数で補う。
 1人になってもそれは変わらない。
 今夜も、【勇翔】の【遺体】が待っている【廃病院】に向かって進んでいく。
「……うーん、ここじゃねぇかな?」
 【保】が独り言を言う。
 【保】は、友達と5人で【百遺体物語】ツアーを企画していた。
 今回で、5回目だが、1回目で1人減り、2回目で2人減り、3回目で3人減り、4回目で4人減っていた。