かばってくれたのは【漁斗】だけだった。
 だが、人気者だった【漁斗】がかばうから余計にいじめがエスカレートして行った。
 【柚李】も当時はどちらかと言うといじめている側に立ってしまった。
 本意では無いにしても、結果として、そっち側に立ってしまった。
 それが、【柚李】にとっても心の傷になっているのだが、そんな事は彼女には関係ない。
 ドンドン追い詰められて行く【塁】。
 そんな彼女にささやく声が……
『悔しいか?
 良い事を教えてやろう。
 憎め。
 憎むんだ。
 憎しみを増大させた時、お前に力をやろう。
 だから憎め。
 憎むんだ』
 と。