文章だったから言えたのだ。
 【ハルカ】の繊細な乙女心では去った時に残した【手紙】での告白が精一杯の勇気だった。
 それも、もう二度と逢えないと思っていたから絞り出した勇気だ。
 それ以上は彼女の口からは言えない。
 言うだけの勇気が無い。
 後は、あの【すっとこどっこい】にリードしてもらうしかないのだが、
「ふわぁ~っと。
 良い天気だなぁ。
 なぁ、【ハルカ】」
 と言った。