【さくま】は涙をこらえ、
「バイバイ。
 僕の大切な家族達」
 と言って、その場を走って行った。
 【メルヘーカ】と【バッタリフライ】は追ってこない。
 【家族】では無くなったのだから追って来れない。
 だが、【メルヘーカ】と【バッタリフライ】は泣いていた。
 家族を失った事で泣いていた。
 【さくま】も泣いていた。
 泣きながら走っていた。
 彼は安全地帯を探し、そこで気持ちをおちつける事にした。
 気持ちの整理をしなくては前に進めない。
 家族との思い出を思い出す度に――
 悲しくて、
 悲しくて、
 悲しくて、
 悲しくてたまらない。
 と、同時に、