その顔は破られ、中から別の顔が顔を出す。
 【ちえり】は、
「くっ……
 そ、そう言うからくりか……」
 と言って距離を取る。
 だが、完全に油断していたため、腹部から大量の出血が。
 【ちえり】は人間ではない。
 まるで機械の様な仕組みで出来上がっている【木の越果】の植物で作られた人工物だった。
 だが、その生体は人間のそれと変わらない。
 体内には血液に相当する液体が流れているし、それを多く出血すれば、絶命する。
 【ちえり】は自分の浅はかさを悔いた。

続く。