「はい。
 では可能な限り出会った順番で復唱させていただきます。
 よろしいでしょうか?」
「よろしく頼みます」
 こうして、【ちえり】は自分の出来る範囲で、これまであった事を出来るだけわかりやすく説明をしていったのだった。
 それこそ、幼稚園児にもわかる様に丁寧にだった。
 なぜならば、【事典】は誰が見てもわかる様に書かなければ意味がない。
 先ほどの【さくま】の頭の中のイメージでは【辞書】として成立しない。
 そうならないためには、丁寧過ぎる様な説明の方が良いのだ。
 この説明の仕方に【さくま】が習って、これ以降の経験したものを記して行けば良いのだ。
 【さくま】の現時点での【想像力】では起きた現象、出来事に対してかみ砕いて理解するというレベルには達していない。