「何々……
【バイバイ鱗】――
モンスターの名前。
【バイバイバイバイ】言っていることからついた名前――なんじゃこりゃ?」
「その【事典】は御館様が思った通りの言葉で記されます。
御館様の【バイバイ鱗】に対する印象はその様になっているという事です。
それでは【事典】としてはいまいちなものになりますので、【改訂】された方がよろしいかと」
「ど、どういう事?」
「簡単に申せば、書き換えるという事です。
この【事典】は御館様が思い描いた通りに記されますので、御館様が思わなかったものは記されません。
現に、【バイバイ鱗】の隣に【バイバイ雲母(うんも)】が記されておりません。
これは私の説明を御館様がお忘れになっていて、先ほどの行為で思い出されなかったため記されていないのです。
また、新しい情報が入れば、【事典】に記された文字はずれていきます。
それらは御館様の脳内で行っていただく事になります」