「とてもそうは思えんが……」
これが琴太の正直な感想だった。
ウェンディは元々、無口だったが、今は、ドロシーもだんまりとしている。
気配りの人だったはずの彼女が何も話さないところを見ると、この状況は正常ではないと思えてくる。
ティアグラが混乱していてチャンスではあるのだが、琴太達もまた、混乱していて、そのチャンスを上手く、利用出来ていない状況だった。
琴太だけは、クアンスティータの情報が薄く、衝撃は少なかったが、クアンスティータをよく知るアリス達の動揺もまた、ティアグラに負けないくらい大きかったのだ。