「寂しかったの……」
 偲はそう言った。
 こんな事を言う女の子では無かったはずだとは思いつつ、人を信じる事を心情としている琴太はチラッと感じた迷いを断ち切った。
 敵に捕まって心細かったんだろうと思った。
 抱擁を求める仕草をした偲に近づいた。
 今は黙って抱き寄せようと思ったからだ。
 このままではエース達同様に偲によって命を奪われる様な状況になってしまった。