悔しいが、今まで生きてきて、これほど充実したと思った体験はした事が無い。
 ギリギリの命のやりとり――それが俺を興奮させる。
 自覚して無かったが、俺は【破滅型のギャンブラー】かも知れないな。
 それに目覚めさせたのは間違いなく、今、俺の目の前で、俺を煽り、【闇のゲーム】を楽しませようとしている【死の案内人】――【内村 理沙】だ。
 それは否定しようがない。
 俺はこの【女】によって人生を狂わされた。
 と言うのは被害妄想かも知れない。
 俺は、自分の意思でこの【ゲーム】に参加を決めた。
 つまり、自分が選択した事だ。
 この【女】のせいじゃない――自分が選んだ結果だ。
 そう――思うこともある。
 答えが欲しい――答えを教えてくれ。
 俺はその答えが知りたくて飢えている。
 まるで餓鬼の様にむさぼりたくて興奮してしまっている。
 なぁ、【内村 理沙】――聞かせてくれ。
 お前に勝てたら――お前を殺せたら、その答えが解るのか?
 俺より遙かに高い位置から俺を見下すこの【憎たらしい女】との奇妙な【ラブストーリー?】はこうして始まるのだった。

完。