絶句した――馬鹿にしやがって――完全に俺を舐めてやがる。
だが――悔しいがこの【女】の言うとおりだ――その通り――図星だ。
俺が勝ち残れたのはあくまでも偶然――【予選ステージ】の内容は、俺が負けていたと言っても過言ではなかった。
いい気になって有頂天になっていて、その油断をついて殺される所だった。
だから、反論出来なかった。
悔しくて、俺の顔が鏡を見なくても解るくらいに歪む。
それを見て、この【女】は更に、
「ぷっ……あははっ――負けたわ――私の負けね」
と言ってきた。
俺が、
「な、何の……」
【話だ?】と聞く前に、
「にらめっこでしょ?――強いね、君――こりゃ、勝てないわ。
降参、降参、参りましたってね」
と更にからかってきた。
何がにらめっこだ――どこまでもふざけやがって。
どうやら俺を感情的にさせて揺さぶろうって腹だろう。
そうはさせるか――冷静になれ俺――冷静に、そして冷たく対処するんだ。
「……にらめっこだけじゃない――次のステージで当たったら、悪いがお前も倒すぜ。
俺は負けるのが大っ嫌いなんでな」
と言ってやった。
すると、【内村 理沙】は、
「ふぅ~ん……あら、そ――じゃあ、念のために教えておいてあげるね。
私ね、前回の大会で負けたのって、【最終ステージ】なのよね。
つまり、前回の大会で最後の1人まで残ったって訳――【大会主催者】との最後の【ステージ】で負けたって事ね。
だから、私ってかなり強いのよ――【予選ステージ】何かで苦戦している様な君が勝てるかなぁ~。
私としてはさ、君が私に潰されない様に、私とは【第三ステージ】のラスト5人になる前の戦い――つまり、【第二ステージ】は別々になる事を望むわ。
流石に私も、知り合いを殺すのはしのびないもの――私って優しいでしょ?
――君なら次の【ステージ】で割とあっさりとぽっくり逝きそうだしね。
君が名前も知らない誰かに殺されることを望むわ――お互い恨み合わない様にね。
優勝するのは、わ・た・し――この私なの。
今度こそね――だから、君じゃないのよ、おあいにく様ですが……。
それは理解してね――君も私みたいにか弱い女の子に無様に殺されたくはないでしょ?
みっともないものね――君、そう言う恥をかきたくないってタイプよね?
解るわ――隠そうとしてもバレバレだから。
君、読みやすいもんね――単純そうだから。
あ、ごめんね、知られたくなかったよね?――こういう事。
君、プライド高いもんね――ごめんね~。
だから他の誰かに殺されて来てね――期待しているわ~」
と返してきた。