【内村 理沙】は、
「あらっ?【外町君】、君――残ってたんだ?
【片島君】と予選一緒だったみたいだから殺されてとっくにリタイアしてたのかと思ってたけど、意外にしぶといのね。
君の方が残ったって事なのね?」
と言ってきた。
【片島】ってのは、【予選ステージ】で俺が倒したあの男の事だと理解した。
恐らく、【片島】の気性の荒さから、俺を真っ先に殺しに行くと予想していた様だ。
それで俺の方が殺される――そう、思っていた様だ。
俺の方が生き残って意外そうな顔をしていた。
俺が勝つことを全く期待して居なかったって顔だ。
間違いない――この憎たらしさ――本物だ。
【D】あたりが化けている訳じゃない――間違いなく、【あの女】だ。
俺は、
「まぁな、俺は戦いの天才だった様だ――自分の余りの才能に驚いているよ」
と言ってやった。
言ってやったが【内村 理沙】は、
「ぷっ……自分で言う、それっ?――まぁ、勝ち残って来たんだから、それなりに実力はあるんでしょう?――それは認めるわ。
だけど、ギリギリで勝った――何とか勝てた――君の顔はそう言っているよ。
嘘がつけない君――結構好きだよ――君と当たったら、勝手に自滅して私に一勝をプレゼントしてくれそうだしね~」
と言い換えされてしまった。
「………」
――俺は二の句が付けなかった。