何故だ?――俺は当然、思った。
 答えは単純――至ってシンプルな答えだった。
 俺の死亡が確定する前に他の2人が死亡確定された――ただ、それだけの話だ。
 【俺が死ねば】この【ステージ】で残るのは【A】と【C】の2人だ。
 当然、この【ステージ】を勝ち残るのはその、どちらか1人となる。
 そのため、【俺の死】が確定だと認識したら、すかさず、【A】は【C】を、【C】は【A】を殺すと決めていた様だ。
 難敵と思っていた俺が死ぬ事が決まった時が、もっとも油断する時で、その時が残った1人を殺すチャンスと2人とも考えていた様だ。
 結局、【A】は、【毒爪の能力】で【C】を刺し、【C】は、五寸釘が詰まった【赤い玉】をしのばせて、それを【A】の【急所】めがけて至近距離で破裂させたって事だ。
 結局、【A】は大量に当たった【五寸釘】が致命傷になってほぼショック死で即死。
 【C】も【A】の【毒爪】で死亡して、相打ちとなった様だ。
 ここで疑問が1つ――俺の方が、【C】よりも先に、【A】の【毒爪】で傷がついていたハズだ。
 ――にも関わらず、俺じゃなくて、【C】の方が先にくたばった。
 それはどういう事か?――単に、俺の方が【耐久力】が優れていたのか?
 それとも、【毒爪】が埋まっていた時の土――泥が混ざり、俺への【毒】の効果を遅らせたのか?――それは解らない。
 だが、一歩間違えていたら、死んでいたのは俺だった。