――って事は総合すると【俺のカウンター】は【A】にしか有効じゃないって事だ。
 ――って分析している内に、4人が総掛かりで攻撃してきた。
 俺はたまらず【チョキ】の【異能力】を使った。
 どれを返して攻撃したいとかじゃなく、【その場から逃げたい】と言う気持ちが先に立って、【B】の【無機物透過】の【異能力】を予想してしまった。
 もう駄目だ――そう、思ったが、俺の危機回避能力が優れていたのか、俺は、【B】の【無機物透過】の異能を使い、壁抜けした。
 逆に、【B】はその時丁度【無機物透過能力】を使い、壁の中から俺を襲うつもりだった様だが、【能力】を俺に奪われた事によって一時的にその【力】が剥奪され、壁の中に埋まり、窒息死した。
 【A】、【C】、【D】の攻撃は、俺が【B】の力を使って壁抜けした事によって、上手く避ける事が出来たみたいだ。
 一番の難敵になるかも知れないと思っていた【B】を思わぬ形で始末出来た。
 これはラッキーだ――運は俺にある。
 【A】は、
「気をつけろ――何か、妙な力を使って1人殺ったぞ」
 と言った。
 それに合わせて、【A】、【C】、【D】は、俺の居た場所から距離を取る。
 どうやら、俺がどんな【異能力】を使って攻撃をしたのか3人とも理解して居ないみたいだ。
 やった――これは大きく俺にアドバンテージがついているって事だ。
 だが、同時に、残った3人の結束力を固めてしまったとも言えるだろう。
 残った3人はお互いを潰し合うよりも、理解できない【謎の能力】を使う【俺】を警戒し、俺をまず先に倒そうと言う気持ちで意見が一致したみたいだ。
 数が減った状態で俺に勝負を挑むのは危険だと判断した様だ。
 大ピンチを切り抜けたと思ったら、まだピンチは続いていたみたいだ。
 どうする俺?――窮地を切り抜けるためだとは言え、派手に【カウンター】をかまし過ぎたみたいだ。
 【利便性が高いチョキ】の【異能力】は使えないかも知れない。
 少なくとも、さっき攻撃される前に出した、【蜂の形】では使えない。
 別のものに変えて出さないと行けない。