【A】も4つ目以上の【力】を隠し持っているって可能性は残っているが、こいつの面(つら)は、金持ちって面じゃない。
 何となくはわかる。
 どうせ、【300万ギリギリ】か俺の様に【臓器】を担保に参加しただろうから、使える力は3つだけだ。
 そうに違いない。
 思いこみは死を招く事もあるだろうが、こいつの場合はほぼ、問題ないだろう。
 そう思える言動をしている。
 こいつは単純――シンプルだ。
 隠し球を持ってるって顔はしてない。
 俺と同じでギリギリの状態の【参加者】だ。
 他の3人はどうだ?
 【B】は?
 【1つ目】は、【泥団子のヨーヨー】、
 【2つ目】は、【草の刃物】、
 【3つ目】は、【無機物透過】、
 ――だ。
 こいつの【異能力】がヤバイ。
 【泥団子のヨーヨー】の【カウンター】をしても【泥団子】を作っていなければ意味が無い。
 同じように【草の刃物】の【カウンター】をしても【草】を持ってなければ意味がないし、【透過能力】の【カウンター】を使っても【攻撃】にはならない。
 つまり、こいつの【異能力】に対しては予め出す手が読めても決定打にならないって事だ。