後は、俺が、【敵】がどんな【異能力】を使ってくるか?を把握する事だ。
俺が攻撃される前に、【理解】さえ出来れば――俺と【敵】の間に出現させた【蛙ちゃん】が居れば、必ず勝てると俺は確信している。
重要なのは、【敵の攻撃】が俺に当たる前に、【敵の攻撃】を俺が理解する事。
今回は、【蛙】に【設定】したが、気付かれないでくれ――俺は天に祈った。
――ごくっ……緊張感が走る。
【敵】の攻撃を喰らったら、俺の負け。
【敵】の攻撃が当たる前に俺がその攻撃がどんな【異能力】か理解出来れば、俺の勝ち。
シンプルな駆け引きだ。
だから、俺は全集中で、辺りに気を配った。
静かだ――不自然なくらい静かだ。
ここには俺も含めて、最低でも10人が居ると言うのに、音がほとんどしない。
みんな、息を潜めて、攻撃の機会をうかがっているんだ。
だが、確実にその内の1人の1つ目の【異能力】は俺が【確認】した。
【地面】を溶かすって【異能力】。
これを持っている奴は俺に【異能力】がどんなものか1つ知られた訳だから、それだけ不利になるはずだ。
だから、そいつが俺を仕留めにやって来る可能性が高い。
だが、そいつも迂闊に動けない。