俺は、
「そうだな、せいぜい正々堂々とやりあおう」
 と皮肉のニュアンスを込めて答えた。
 【内村 理沙】は、自分に対する悪意に対する感覚が壊れているのか、極端に鈍いのか、
「そうね、お手柔らかに頼むわね~、じゃあ、【仮想世界】でまた会おうねぇ~」
 と言って、他の【4人】にも挨拶に行った。
 ――この【女】だけは……
 いや、待て、熱くなるな――冷静になれ、冷静に。
 俺は、この【闇のゲーム】への【参加料】として、【300万円以上】を支払ってはいない。
 【みてくれが美形】でも【女】でも無い俺が【金】も無く参加するには、【臓器】なんかを【担保】にするしかない。
 俺は、【300万円分】の【臓器】を担保にこの【大会】に参加している。
 言って見れば命がけなんだ。
 それなのにあの【女】――俺の中で彼女への憎悪が増した。
 【仮想世界】でとは言え、彼女を殺す事で俺の憂さ晴らしにしようと考えた。