自分のことを【道化】と呼ぶ、【道化】は、その名が示す通り、【道化】の格好をしている。
 【颯人】はそんな【道化】の事を【道化】とは呼ばず、【ピエロ】と呼んだ。
「な、なんだ【ピエロ】?
 何者だ?
 怪しい奴め。
 そんな格好の奴を信用出来るか」
 と凄んで見せたが内心、怯えていた。
 そう――【颯人】は小心者だった。
 小心者であるが故に、【颯人】は【道化】の眼鏡にかなったのである。

続く。