【由加子】はその言葉を真に受けて、
「ホントですか【重森先輩】?
ありがとうございます」
とまっすぐな目で見つめられたのだが、【颯人】としては少しでも自分の方を向いて欲しいと思ったから出た下心のある言葉であったため、罪悪感を持っていた。
だが、同時に【由加子】が【雄馬】の【声優】と言う【夢】に向かって頑張っている姿にときめいているのであれば、自分がそれ以上に頑張っている姿を見せれば、【由加子】の気持ちも自分に向くのでは無いかと思っていたが、正直、元々、【声優】になる【夢】など持っていなかった【颯人】が【雄馬】が持っている【夢】に敵う訳もなく、日々、悶々としていた。
そんな【颯人】の前に【道化】が現れた。