9 怪しいパンドラ

 パンドラにもらった100万円は全部は使わないで90万円は貯金に回した。
 そして、毎月、1万円を食費に回すことにした。
 これで、大分楽になる。
 バイトを一つ減らしても良いなと思った。
 でも、二人の生活をもっと豊かにしたいから、少しはバイトをしなくてはならない。
「まだ、足りないの……?」
「いや、十分だよ。
 愛してるよ、パンドラ」
「私もよ……」
 二人は今日も身体を重ねた。
「なんか、最近、知ってる人がよく亡くなるんだよなー……
 気持ち悪いよな……」
「……そんなことより……
 これ、見て」
「!どうしたの、これ?」
「時計でしょ?
 欲しかったんでしょ?」
「でも、これ、高いやつじゃん」
「……もらったの……」
「もらったの――って駄目だよ。
 返してこよう」
「うそ。
 本当は拾ったの……」
「じゃあ、警察に……」
「……そう……真面目なのね……」
 パンドラの行動はどこかおかしい……。