そして、大学の講義に出て、そのまま帰る気持ちになれず、夜までぶらぶらしてからアパートに戻った。
 遅れた分、慌てて戻った。
 遺体を部屋に放置したままだったからだ。
 このまま誰かに見つかったら自分は犯罪者になってしまう……
 そうなれば北海道の両親にも迷惑がかかる。
 そう、思ったからだ……。
 そっと自分の部屋に戻ることにして部屋の前に来た。
 すると、電気がついていた。
 人の気配もする……
 物音もした……
 マズイ――誰かに見られたんだ……
 逃げよう、でも一体、何処へ?
 そう、考えていたとき、ドアが開いて
「お帰りなさい。
 遅かったね……」
 と声がした。