裸だ。
素っ裸だ。
長い髪の女が入っていた……
石棺を完全にあけてさわってみるとふにゃっと柔らかかったが体温は死人のように冷たい。
慌てて石棺のふたを閉めようと思ったが誤って割ってしまった。
これでは、しっかり閉まらない。
あわてて、近くにおいてあったビニールシートにくるんで、女性の遺体と思われるものを二階の自分の部屋に運ぶ。
「落ち着け……
落ち着くんだ……
と、とにかく帰って来てからだ。
帰って来てから考えよう」
気が動転していて、自分の行動も何をやっているのか理解出来ていなかった。
半分、錯乱していた浩紀はとりあえず新聞配達のバイトに出かけた。
一心不乱に働いた。