その彼女と恋愛関係にあったと言う事から余計力になれなかった事が悔やまれる。
 辛かったろうに……
 本当に何の救いもない……
 彼女の薄幸な運命を悲しみ、涙が出た。
 しばらく石棺を見ていると何となくそれが妙に気になった。
 そして、少しいじりだした。
 すると、一瞬、壊してしまったか?と思ったが、カコって音がして石棺の中が少し開き、中がのぞけた。
「!うぁ……!!」
 中を覗いた浩紀は思わず、投げてしまった。
 石棺の中にあるモノと目が合った気がしたからだ。
 石棺はとても小さなものなのに人の気配がする……
 そんなバカな……
 たばこの箱とそんなに変わらない大きさの石棺に人が入る訳がない……
 気のせいかもしれないと思い、再び、石棺の隙間を覗く。