2 好きだった人

 祥吾の周りには他のタイプの女の子もいた。
 祥吾の事は好きでも何でもなく、むしろ嫌悪感の方が強いのに状況が状況なため、仕方なく、祥吾とくっついている女の子達だ……
 珠貴 羽住(たまき はずみ)……
 彼女もそんな女の子の一人だった……
 彼女は浩紀と一緒に上京して来た同郷の女の子であり、お互い思い合っていたと自覚していた。
 が、高校時代の彼女は、祥吾が親の借金をたてに無理矢理、祥吾のフィアンセにさせられてしまっていた。