だが、その野次馬達の死を野次馬達の親族が知ることになり、それが世間に広まった。
 奴は、野次馬達の死を持ち前の口八丁で【3偉人】の【唾】がついていない【敵】のせいにして誤魔化した。
 だけど、世間は、ならば、その場に居合わせた者として、奴に野次馬達の【仇】を討つ様に要求した。
 奴は、それを引き受けるしか無かった。
 断れば、奴の評判はがた落ち――これまでの栄光は全て消え失せる。
 そこで、往生際の悪い奴は悪知恵を働かせる。
 事情を何も知らなかった俺と言うカモを見つけ出したんだ。
 騙されやすかった俺は、奴の、
「君、女を抱きたいんだって?
 女は良いよなぁ~。
 柔らかくて、良い匂いがする。
 感触はプニプニだ。
 吸い付きたくなる様な肌。
 キスするとトロンとなる。
 抱いてみたいよなぁ~。
 抱きたいよなぁ~。
 でも今の君には無理だ。
 才能が感じられない。
 正攻法ではまず不可能だな。
 だけど、安心したまえ、良い方法がある。
 特別だぜ。
 君にだから話すんだ。
 良かったら、僕と人生を交換してみないか?」
 と言ってきた。