それに対して、【雨条 雪寿納(うじょう ゆきずな)】って男の歴史は栄光の歴史だった。
数々の【難題】を突破し、【ラスボスクラス】と言われてた【脅威】を苦もなく次々に撃破して行った。
当然、この世界では【最強の英雄】と呼ばれる様になった。
【雨条 雪寿納】の人生には、
地位も金も栄誉も女も財産も何もかも、欲しい物は手に入れたい放題だった。
したい事はすべてやりたい放題。
そんな人生だった様だ。
俺が憧れて病まなかった、女も奴に憧れ、もて遊ばれて捨てられた。
奴にとって女は掃いて捨てる程、いくらでも居るとばかりに正にやりたい放題だった。
泣いた女は星の数ほど居ると言われていた。
それでも、それが許されるくらい、奴の栄光は凄かった。
女がいくら被害を訴えても、それは、奴の栄光に集っていたから罰が当たったんだと逆に避難されたため、女達は泣き寝入りして何も言えなかった。
そんな事がまかり通っても表立って文句を言える奴は誰も居ない。
そんな誰にも真似できない最も優れた【勇者】だった。
――と思っていたが、実際は違っていた。
続く。